就職

私は和裁士として、舞踊家さんが着る衣裳や、七五三・成人式のきもの、時代劇や朝ドラなどの衣裳を製作しています。基本的に、一枚のきものをすべて一人で仕立てるので、毎回大きなやりがいと達成感を味わえます。心をこめて縫い上げたきものを、誰かに着てもらえた瞬間の喜びは格別です。

「東洋きもの」では、和裁に関する専門的なスキルだけでなく着付けの技術も学べたので、一枚のきものがどんな風にスタイリングされるのかを実践的に理解できたのがよかったですね。モデルさんが自分の仕立てたきものを素敵に着こなしてくださった東洋コレクションも、今の仕事に活きるいい経験になりました。

Q1.お仕事の楽しさ

1から10まで、きものの仕立てに関われるのがうれしい。完成をイメージしながら、ひと針ひと針縫っていく作業は本当に楽しいですね。

Q2.これからの目標

十二単衣や日本舞踊の衣裳など特殊なきものの仕立ても経験してきましたが、もっともっと多彩なジャンルの和裁にチャレンジしたいです。

Q3.学生へのメッセージ

在学中に、ぜひきものの展示会などに足を運んで、いろんなきものを見てふれてください。縫い方や生地の手ざわりなど、勉強になりますよ。

今はスタイリスト アシスタントとして、成人式の記念撮影や雑誌などのモデル撮影の着付けをサポートしています。少人数の会社なので、実は着付け以外にもきもののデザインや販売も担当しているんです。撮影を成功させるために、スタッフが一丸となって現場を作りあげていく環境にやりがいを感じています。

在学中、印象に残ってる授業は、写真専門学校とのコラボ撮影会です。プロのスタイリストとしての立ち回りなどをリアルに体験できたことが今に役立っています。きものコーディネーター専攻ではヘアメイクやネイルも学べたので、着付けのお客様に経験者としてアドバイスができたりして、喜ばれています。

Q1.お仕事の楽しさ

着付けが終わって、艶やかに変身したお客様のキラキラした笑顔を見ると、いつも涙が出そうになります。 この達成感はやめられないですね。

Q2.これからの目標

今はアシスタントという立場なので、もっともっと経験を積んで、早く一人前のスタイリストになって着付けを任される存在になりたいです。

Q3.学生へのメッセージ

「好き」「ワクワクする」という気持ちがいちばん大事だと思います。迷ったときは直感で決めた方向へ、全力で突き進んでほしいですね。

ある日、手縫いのようなぬくもりと立体感のある風合いに魅了されて、横振り刺繍の技術を独学で修得。今は、ネットショップでオリジナル和装小物を販売したり、オーダーメイドの依頼を受けたり、個展を開いたり。楽しみながら少しずつ活動の幅を広げています。大好きな横振り刺繍に没頭できる日々がとても幸せです。

「東洋きもの」のいいところは、和裁・デザイン・コーディネート・ヘアメイク・立ち振る舞いなど、きもの全般を学べること。たとえば私が和裁の技術だけを学んでいたら、今の仕事は選ばなかったかもしれません。在学中に身につけたスキルを組み合わせることで、横振り刺繍家として臨機応変に対応できるんです。

Q1.お仕事の楽しさ

依頼者さんと二人三脚でイチから作り上げていく楽しさがあります。想像通りものができあがったときは、一緒になって喜びます。

Q2.これからの目標

もっとグローバルに活躍したいです。いつか世界で「横振り刺繍といえばFumina Ozaki」と言われる存在になれたらいいですね。

Q3.学生へのメッセージ

入学は「きものってかっこいい」みたいな漠然とした動機でもいいんです。気さくな先生方にどんどん質問して、ゆっくり夢を見つけてくださいね。

全国で開かれる舞踊会の舞台裏で衣裳を着付けるのが私の仕事です。着付けは多い日で10人、お一人で複数の演目を踊られる方もいるので時間勝負ではありますが、床山（カツラ）や顔師（メイク）など裏方さんたちとチームを組んで場を盛り上げて、演者さんと一緒に最高の舞台を作る使命感とやりがいに燃えています。

「東洋きもの」を卒業してから15年以上が経ちましたが、在学中の3年間で針仕事をみっちりやらせてもらった感覚がいまだに残っているんです。きものをイチから縫うので、自然にきものの扱いに慣れることができた。これってすごい財産だと思いますよ。演者さんの衣裳を扱う私の今の仕事にも大いに活かされています。

Q1.お仕事の楽しさ

日本舞踊の衣裳方は、全国でも数える程しかいません。特殊な着付けの技術を使って、演者さんを輝かせているという誇りがあります。

Q2.これからの目標

衣裳方の技術を全国に広めるため、「きつけ塾」を開校しました。これを機に、職業として着付け師の地位確率もめざしていきたいですね。

Q3.学生へのメッセージ

きもの業界に夢を持っているのなら、学ぶことをやめないでほしい。どんな仕事も継続することで芽が出るはずです。一緒にがんばりましょう！