髑髏と南瓜と蝙蝠の話
いよいよ10月31日も明日に迫り世間はハロウィンです。
神様のいない10月もあと少しで終わり、11月を迎える前にちょっと、雑談です。
10月は「神無月(かんなづき)」と言われ、全国の神様が出雲大社に集まって縁結びの相談をされるから、各地元の神様がいないので「神さまのいない月=神無し月」一般に良く言われます。一方、全国から神様の集まる出雲は「神在月」と言われるそんな10月です。
今、世間では異国の習慣であるハロウィンを祝って楽しんでいる様子見ると
私たちは素晴らしい力を持っているな、と
「いろいろなモノを取り入れて、縁を結んで生活を楽しむ」事ができる力
これって、出雲で縁結びの相談のお陰かな…。
そこで、ハロウィンモチーフと日本の文様について考えてみました。
ハロウィンのモチーフといえば「かぼちゃ」「どくろ」「こうもり」(勝手に決めました…)
かぼちゃ=南瓜=ウリ科繋がり・・(無理やり)
南瓜は大きな意味で瓜科であり、瓜科は、/南瓜/糸瓜/西瓜/胡瓜/瓢箪 etc…
瓢箪柄
ウリ科の植物は、形や葉つるの感じが面白い為、図案化され、
特に瓢箪は「無病息災」
六つのひょうたん → むびょう → 無病 とさて縁起物といわれています。
「家庭画報より」
木瓜柄
多くの家で使用される五大家紋の1つ。
-
藤紋
(下り藤) -
桐紋
(五三桐) -
鷹の羽紋
(違い鷹の羽) -
木瓜紋
(木瓜) -
片喰紋
(片喰)
瓜を輪切りにして、図案化されたものといわれていますが、正式名称は「窠(か)」といって大鳥の巣をかたどったもので、鳥が巣をつくって卵を多産子育てすることから子孫繁栄の縁起物といわれています (諸説あり)
また、スサノオノミコトを祀る神社の神紋で、キュウリ(木瓜)と解釈されることから、神社の祭りの期間中はキュウリを食べないという風習もあり、神様との関りもあるようです。
どくろ柄は魔除け なぜ?
髑髏=「されこうべ」「しゃれこうべ」=晒され頭(こうべ)=野にさらされた肉体が次第に変化し骨格に変化した状態。
仏教では、髑髏(ドクロ)は人生の無常、すなわち、物事は永遠に同じではなく、変化するものであることを象徴し、私たちに、人生を無駄にすることなく、意味ある生き方をする必要があることを思い出させてくれるものとしてとらえられています。
髑髏から連想される「死」の対局は「生」である事から
髑髏モチーフを身に着ける事で、生の力を引き出すお守りとなります。
…という説もあるとか。
蝙蝠柄:けっこう人気の柄
中国語で「福」と同音なため、蝙蝠は福を呼ぶ縁起物といわれています。
また、江戸時代には、「幸盛り」「幸守り」と当て字し、福を運んでくる縁起のよい鳥として
きものの柄として使われてきました。
※5匹のの蝙蝠 「5福」と呼ばれ 長寿 富 健康 子宝 繁栄
最近ではハロウィンのイメージが強いのですが、季節を問わない通年着用できる柄でもあります。
このように、縁起物や幸運の証として使われているモチーフは、国・言葉・価値観が異なっていても不思議と共通のものが多いことが不思議です。
ハロウィンを楽しみながら、世界の文様で、願いや想いの共通点を探して、文化の大きな流れを感じてみるのもいいかもしれませんね。
Drink or Treat…???
間違えた
Trick or Treat