きものゴマ知識:梅
【梅は学問のシンボル】てなぜ?
梅は別名【好文木】(こうぶんぼく)と言われ学問を好む木と言われています。
それは、中国の皇帝が学問に励んでいると、梅が満開となり、学問を怠ると梅が咲かなったという故事から、始まっています。
天満宮の梅
東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ
梅といえば、菅原道真の飛梅伝説をイメージします
権力争いに敗れ、遠く太宰府へ左遷されることになった道真は、日頃から愛でていた梅の木に別れを告げるこの歌を詠みました。
「東風(こち、春風のこと)が吹いたら、香りをその風に託して大宰府まで送り届けておくれ、梅の花よ。主である私がいないからと言って、春を忘れてはならないよ」
そんな道真の真っ直ぐな想いを受け取った、梅の木は、一夜にして太宰府へ飛んでいきました。
この梅が、現在の太宰府天満宮にある、樹齢1,000年を超えたご神木、「飛梅」です。
※ 梅ヶ枝餅:大宰府天満宮の名物餅ぜひ食してみてはいかがでしょ
梅の花の独特なデザイン
-
「捻梅」
花弁が重なり合ってねじれているように見える柄です。
-
「梅鉢」
真ん中に小さな円を配置し、そのまわりに大きな丸を5つ配置した柄です。
-
「裏梅」
梅を裏から見た様子をデザインした柄です。
-
「槍梅」
梅の花と蕾をつけた枝を、まるで槍のようにまっすぐに立てて伸ばした柄です。